傘のブックプレビュー
「ちいさなきいろいかさ」
- 2006.06.01
- 作・森 比佐志 絵・西巻茅子(金の星社・1971年2月刊) 初版発行から106刷という記録的な重版を誇る絵本のロングセラー。シナリオが日本児童文学者協会名誉会長の森比佐志、イラストが人気絵本作家の西巻茅子というベストコンビによる作品は、時を越えて子供心に… » 続きを読む
「ぼくはかさ」
- 2006.03.01
- 作・絵 せなけいこ(ポプラ社・2005年11月刊) 貼り絵絵本という新境地を開いた絵本作家・せなけいこが、傘を主人公に創造性とユーモアをたっぷりに描いた秀作。せなけいこの作品には、自身の子供が好きだったせいもあり、よく「おばけ」が登場する。代表作「めがねうさぎ」でも… » 続きを読む
「かさ」
- 2006.01.01
- 作・松野正子 絵・原田治(福音館書店・1985年刊) 絵本出版社の老舗、福音館書店が1980年から刊行している「幼児絵本シリーズ」の代表的な作品。作画を担当するのは、日立製ルームエアコンの「しろくまくん」、カルビー・ポテトチップスの「じゃがいもくん」、そして、ミスタードーナツの… » 続きを読む
「かさもって おむかえ」
- 2005.10.01
- 作・征矢清/絵・長新太(福音館書店・1969年刊) 今も昔も子供から絶大な人気を誇り、大人の熱狂的なファンも抱える絵本作家・長新太が傘を題材に描いた、ユーモラスでありどこか懐かしさを感じさせる絵本。残念ながら、長新太は今年6月に77歳で亡くなったが、文芸春秋漫画賞… » 続きを読む
「いつかパラソルの下で」
- 2005.08.05
- 森絵都(角川書店・2005年4月刊) 数々の児童文学賞の受賞歴を持つ森絵都が『永遠の出口』に続き、大人向け小説の第二弾として執筆した心温まる物語。主人公の柏原野々は25歳独身女性。不感症の悩みを抱える彼女は、それを何かにつけ自分を束縛してきた… » 続きを読む
「墨東綺譚」
- 2005.06.01
- 永井荷風(新潮社・1951年12月刊) 『墨東綺譚』は、抒情小説の最高傑作のひとつ。荷風は様々な女性と情事を重ね、それを小説の題材に使ってきたが、『墨東綺譚』もまた然り。昭和11年4月ごろから墨東の玉の井(現在の東向島)の私娼街に毎晩のように通い… » 続きを読む
「かさ」
- 2005.03.01
- 厚生省中央児童福祉審議会児童福祉文化奨励賞受賞 作・絵 太田大八(文研出版・1975年2月20日刊) かつて庶民の娯楽だった「無声映画」ならぬ、「無言絵本」ともいえるのが、太田大八が30年前に世に送り出した「かさ」。初版から実に21刷を… » 続きを読む
「もぐらくんとパラソル」
- 2005.01.01
- 作:ハナ・ドスコチロヴァー 絵:ズデネック・ミレル(偕成社・2004年10月刊) チェコの絵本作家ズデネック・ミレルが生み出した「もぐらくん」とパラソルの冒険をユーモラスに描いた絵本。もぐらくんは、文字通り穴掘りが得意なモグラを模したキャラクター。チェコでは50年以上・・・ » 続きを読む
「雁」
- 2004.10.01
- 森鴎外(新潮社・1948年2月刊) 森鴎外が書いた「雁」は、生活苦のため父親に説得され高利貸しの妾となったお玉の、自我の目覚めとその挫折を描いた作品。時代は明治。妾となり、苦労もないが愛もない生活に慣れたお玉が、初めてある大学生に淡い思いを抱く… » 続きを読む
「パイプのけむり1」
- 2004.08.01
- 團伊玖磨(朝日新聞社・1965年11月刊) 日本を代表するクラシック音楽の作曲家である團伊玖磨は、名エッセイストとしても知られる。特に昭和39年から写真誌「アサヒグラフ」で連載されたエッセー『パイプのけむり』が有名で、このエッセーは後に単行本化され… » 続きを読む