傘のブックプレビュー
「日傘こころ模様」
- 2008.10.01
- 小堺正記(小学館プロダクション・2008年7月刊) 2006年9月に放送されたNHKのドキュメンタリー番組「にんげんドキュメント・日傘こころ模様」をもとに、そのチーフプロデューサーを務めた小堺正記氏が、再取材し一冊の本にまとめたものである。主人公は、東京の三鷹駅前で… » 続きを読む
「ぞろぞろ」
- 2008.06.01
- 文:斉藤洋 絵:高畠純(あかね書房・2006年9月刊) 「ぞろぞろ」とは興味をそそるタイトルだ。元々は上方落語の演題である。それを、亜細亜大学教授で講談社児童文芸新人賞など数々の受賞歴を持つ斉藤洋氏と、東海女子大学教授で、日本絵本賞など、こちらも受賞歴多数の… » 続きを読む
「三丁目の傘屋さん」
- 2008.03.01
- 作:岡本小夜子 絵:篠崎三朗(そうえん社・2007年6月刊) 漆黒の空に輝く月が、雨降りの夜にもし傘を借りにきたら——。「三丁目の傘屋さん」では、そんなメルヘンな世界を描いている。作者は童話、詩、随筆などで多くの作品を発表している岡本小夜子。家の光童話賞優秀賞… » 続きを読む
「かさの女王さま」
- 2008.03.01
- シリン・イム・ブリッジズ作 ユ・テウン絵 松井るり子訳 (セーラー出版・2008年12月刊) 本作は、原作者のシリン・イム・ブリッジズが米国カリフォルニア生まれの中国系アメリカ人、絵を担当したユ・テウンがニューヨーク在住の韓国人、そして、訳者は岐阜県生まれの日本人という… » 続きを読む
「晴れた日には銀行から傘を借りよう」
- 2008.01.01
- 小堺桂悦郎(日本実業出版社・2007年11月刊) 金融機関の融資係、大手税理士事務所を経て独立し、現在、主に会社の税務会計や資金調達を指南する「資金繰りコンサルタント」として活躍中の著者が、会社の成長段階に合わせた銀行からの“借金術”をまとめたのが本書だ。シリーズ累計69万部… » 続きを読む
「かさどろぼう」
- 2007.09.25
- 作・絵:シビル・ウェッタシンハ 訳:猪熊葉子(徳間書店・2007年5月刊)興味をそそられるタイトル。表紙には極彩色の大きな傘が描かれている。そこには確かに日本の絵本作家には見られない、南アジアの香りが充満している。作品の生みの親は、1928年スリランカ生まれ… » 続きを読む
「傘が首にかかってますけど」
- 2007.06.01
- フクダカヨ(インフォバーン・2005年3月刊) ブログやネットから生まれる本が注目される中、大手インターネットサービスプロバイダーのニフティが、人気ブログを本にするために開催した「ココログブックコンテスト」で見事大賞を受賞し、書籍化されたのが本書。この幸運を… » 続きを読む
「かさかしてあげる」
- 2007.03.01
- 作・松野正子 絵・原田治(福音館書店・1985年刊) 福島生まれの絵本作家、小出保子氏が描く女の子や動物たちはどこかノスタルジックな雰囲気。子供の好奇心をあおるストーリー展開も絶品である。物語は表紙から始まる。主人公の女の子が、降り始めた雨粒を… » 続きを読む
「病院の傘」
- 2007.01.01
- 野川揺(新風舎・2006年11月刊) 病院で偶然目にした1本の傘。そんな日常的な光景から物語は始まる。作者は商社マンから作家に転向した異色の経歴を持つ野川揺。傘を巧みに織り込み、ハートウォーミングなストーリーを紡いでいる。主人公の多恵は、息子を出産した後に子宮がんを患い… » 続きを読む
「風に舞いあがるビニールシート(第135回直木賞受賞作)」
- 2006.10.01
- 森絵都(文藝春秋・2006年5月刊) 昨年「傘のブック・レビュー」で紹介の森絵都さんが見事「直木賞」受賞!昨年、「傘のブック・レビュー」で紹介した「いつかパラソルの下で」(角川書店・2005年4月刊)の著者、森絵都さんが、今年7月の第135回直木賞選考会… » 続きを読む