ごあいさつ

日本はその歴史の中で、繊細な情緒や美的感受性に代表される独特の文化を育んで参りました。
近代的な洋傘の原型は江戸時代から明治にかけてヨーロッパからもたらされましたが、以後、日本の風土と文化の中で独自に進化を続け今日に到っております。
現在、日本で製造や企画・工程管理が行われているほかの多くの製品同様、洋傘も国内で製造を始めてしばらくすると、高い品質やデザインを有し、素材・機能 等に工夫を凝らした付加価値の高い商品を創り出せるようになり、昭和39年代の後半から40年代初頭にかけて日本は世界一の洋傘の製造・輸出国となりまし た。
その後、時代の流れと共に実際の洋傘の製造機能の大半は、まず台湾、そして現在では中国へと移行しておりますが、日本で消費される商品の企画・デザイン そして品質管理や工程管理の多くは依然として日本の業界各社が行っております。
日本国内で一年間に購入・消費される洋傘の市場規模は現在でも世界一といわれており、雨傘・日傘共に高いファッション性・機能性を有するいわゆる付加価値の高い商品が嗜好されているのが日本市場の特徴です。
我々日本洋傘振興協議会は、洋傘の品質に関して世界で最も高いレベルの独自の業界基準を設け、日本洋傘振興協議会加盟各社は、その商品に「品質・信頼安心」を象徴する“JUPAマーク”を貼付しております。
今後とも我々日本洋傘振興協議会は、世界一の洋傘大国である日本の傘の業界団体として、更に業界各社の 企画・品質管理等を含めた “ものづくり” を通じて消費者の皆様の満足を追求し続けて参りたいと存じます。

日本洋傘振興協議会
会長 若林康雄

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