松坂屋高槻店 婦人洋品売場販売員 山中 裕子さん
漠然としたニーズでも 的を射た1本を提案
大阪と京都のちょうど真ん中に位置し、ベットタウンとして発展してきた高槻市。中心部の高槻駅の駅前に、周辺住民が足繁く利用する松坂屋高槻店はあります。1階フロアに設けられた洋傘売場を担当するのは、2014年にアンブレラ・マスターの資格を取得した、婦人洋品売場担当の山中裕子さんです。高槻のミセスに人気の傘の傾向などを聞いてみました。
どんな売場ですか?
ミセスのお客様が中心の地元密着型の店舗
―― 客層を教えてください。
―― 傘の売行きの傾向は?
―― 品揃えはどのように決めていますか?
売場の特徴と売れ筋は?
キーワードは“ピンク”と“軽量”
山中さん:軽量傘コーナー、耐久傘コーナー、遮光傘コーナーなど、機能ごとに売場を分け、少しでもお客様に見やすく、選びやすい陳列を心がけています。と言いますのも、以前は好みのブランドの傘を探されるお客様が多かったのですが、最近は「軽い傘はどこ?」「風にも強い傘は?」と、機能面を重視して選ぶ傾向が強くなっているからです。機能を切口にした売場作りの重要性が高まっていると思います。
―― 売れ筋は?
山中さん:高槻のお客様はとにかく「ピンク」を好まれます。これは地域性なのかどうかは定かではありませんが、傘は淡いピンク色がよく売れますし、傘以外のスカーフやニットなどもピンク色から売れていきます。都会でモノトーンに人気が集まる傾向があるのとは対照的です。淡いピンクの傘は顔映りが明るくなる点も、アラウンド60のミセスに人気の理由だと思います。
―― 高齢のミセスに人気の機能は?
山中さん:他店と同じかもしれませんが、キーワードはやはり「軽量」。「重たいのはしんどいから、とにかく軽いものを」と、どの方も口にされます。加えて、長傘よりも折りたたみ傘の方が人気ですね。長傘は電車やバス、ベンチなどに忘れてきてしまうリスクがあり、折りたたみ傘ではその心配が少ないというのが理由のようです。
アンブレラ・マスターから購入するメリットは?
心から気に入る傘を探り当てる
山中さん:アンブレラ・マスターの資格を取ろうと思ったきっかけは、傘の知識を学んで、お客様に役立つ情報をより多く提供したいと考えたからです。Web上のeラーニングによる勉強と試験を通じて、傘の機能性や構造に詳しくなり、接客時にこれまでより上手く説明できるようになりました。傘のことを詳しく知りたい方は、ぜひ足を運んでいただければと思います。
―― 傘はプレゼントにも最適ですね。
山中さん:私は婦人服売場を担当した後、この婦人洋品売場に配属されて傘を担当するようになりましたが、驚いたのが、傘をプレゼント用に購入される方がとても多いことです。熨斗(のし)を付けて進物として包むことも多く、プレゼントの定番であることを知りました。
傘は形状が末広がりのため縁起が良く、贈るととても喜ばれる商品です。母の日はもちろんのこと、それ以外のプレゼント品としても活用していただきたいですね。
―― 最後に売場のアピールをどうぞ!
山中さん:欲しい傘の明確なイメージを持たずに来店されるお客様がほとんどではないでしょうか。そういった場合でも、私たちは接客のプロとして、お客様の好みを丁寧に聞き、希望に沿うような傘を開いて見ていただき、心から気に入っていただけるものを探り当てます。ご自分用でもプレゼント用でも、傘のことなら松坂屋高槻店にぜひお立ち寄りください。
アナタにとって傘販売のプロフェッショナルとは?漠然としたニーズのお客様に、「求めているのはこの傘では」と、的を射た1本をすっと差し出せるのが、プロフェッショナル。私もその域を目指して日々接客に取り組んでいます(山中さん) |
|
店舗紹介
松坂屋高槻店
住所:大阪府高槻市紺屋町2-1
TEL:072-682-1111
アクセス:JR京都線高槻駅より徒歩1分
※記事の内容は2016年4月現在のものです。