あべのハルカス近鉄本店 シーズン身回品売場洋傘売場販売員 西端 千尋さん
納得の1本が選べる売場 大切な傘はプロの目で守る
2014年3月に全面開業したあべのハルカスは、地上60階建て、高さ300mの日本で最も高い超高層ビル。あべのハルカス近鉄本店はその低層階にあり、洋傘売場は2階の通路「ウエルカムガレリア」から入ってすぐのスペースに展開されています。あべのハルカス開業と同じ年の4月に入社し、洋傘売場に配属されたアンブレラ・マスターの西端 千尋さんに売場の魅力をうかがいました。
どんな売場ですか?
最盛期は1000本の傘を展開
―― 売れ筋は?
―― 中心価格帯は?
―― その他の売場のアピールは?
どんな接客が受けられますか?
使い方やアフターケアを根気よく伝える
西端さん:傘は開いてみないと色柄や雰囲気がわかりません。ですから、私たち販売員ができるだけたくさんの傘を広げて、傘選びのお手伝いをさせていただきます。お客様の好みを聞き、店頭に並んでいる傘の中からお薦めのものをチョイスするほか、倉庫にあるストックから出して見ていただくこともあります。お客様は姿見で服装や顔映りとの相性を確認することができます。こうして納得いくまでゆっくりと傘選びを楽しめることも、魅力の一つです。
―― 売場独自の取り組みは?
西端さん:最近の手開き式の傘は、はじきにカバーが付いている安全設計になっていますが、開き方がわからない方もいらっしゃいます。そこで、商品をお渡しする時には必ず開き方を念入りに説明し、さらに売場の棚にも開き方を解説するPOPを何カ所か立てています。また、傘の使用上の注意や手入れ方法をわかりやすく解説した紙も、購入されたお客様全員にお渡ししています。使い方やアフターケアを色々な方法で根気よくお伝えすることで、お客様はお気に入りの傘を長く使うことができ、私たちにとっても修理リスクが減るメリットがあると考えています。
―― インバウンド客は多いですか?
西端さん:中国からの観光客が増えています。旗を持ったツアーコンダクターを先頭に、団体で店内を回っている姿も目にします。日本製だけでなく、軽量の傘も売れ筋です。ご自分用とお土産用に何本か買われる方も多いです。軽量など機能的に優れている商品は中国ではまだ珍しいのかもしれません。機能面をアピールすることも、インバウンド需要を取り込む秘訣と言えるでしょう。
アンブレラ・マスターから購入するメリットは?
安心して購入し、安心して使える
西端さん:アンブレラ・マスターである私たちは、傘のパーツや構造、機能性などを熟知しています。例えば、軽量の折りたたみ傘の生地が薄いことに対し、「雨水が漏れないか」と心配されるお客様には、「生地は撥水と耐水の二重加工を施している。さらに耐水試験もクリアしている。だから漏れることはない」と、根拠を含めて明確に説明できます。それを聞いたお客様は「それなら安心ね」と、納得して購入されます。知識の裏付けによって、安心して購入でき、安心して使えることが、お客様にとってのメリットではないでしょうか。
―― 知識は修理を受ける際も役立ちますね。
西端さん:先日、高齢の女性の方から「傘の骨が1本折れた」と修理を依頼されました。私が点検したところ、骨折れ以外に、違う箇所の骨が少し曲がっていたり、骨を留める糸がほつれていたりするなど、いくつか不具合が見られました。私たちは、見過ごしがちな細かい故障も、プロの目で見て発見することができます。お客様の了解のもと、それらもきれいに直してお渡ししたところ、大変喜ばれました。
―― 少しの故障でも放置すれば、最悪の場合傘が使えなくなることもあります。
西端さん:その通りです。傘は旦那様からプレゼントされたものだったようで、丁寧にお礼を言ってくださいました。大切なものをより長持ちするように直してお渡しでき、本当に良かったと思っています。今後もアンブレラ・マスターとしてお客様に最適な1本を提案するとともに、大切な傘を長く使っていただけるようにサポートしていきたいと考えています。
アナタにとって傘販売のプロフェッショナルとは?傘の機能がしっかり説明でき、お客様の不安を解消した上で、ニーズに見合った傘を提案できるのが、プロフェッショナルです(西端さん) |
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店舗紹介
あべのハルカス近鉄本店
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
TEL:06-6624-1111(代表)
アクセス:最寄り駅は地下鉄御堂筋線・谷町線・JR「天王寺」駅、近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅とは直結
※記事の内容は2016年4月現在のものです。