洋傘輸出入レポ ー ト
2016.03.15
財務省通関統計によると、平成27年10~12月の洋傘輸入量は約2313万本、前年比90.9%と減少した。金額も約55億377万円で、前年比95.5%にとどまった。輸入先は中国が92.1%を占めた。
洋傘輸出量は6万2615本で、前年同期の22万4505本に対し約7割減と大幅に縮小。中国向けが前年同期の8万6845本から608本に急減したことが響いた。一方で、ミャンマー向けが3万5606本、タイ向けが1万6630本と好調だった。
洋傘部品の輸入は、洋傘骨が数量ベースで2万2221ダース、中棒・ろくろ・石突等が2万219本といずれも1割ほど増え、手元は前年同期比83.3%と減少した。
年間では輸入が1割増
平成27年の年間洋傘輸入本数は1億3185万8100本となり、前年より1割も増えた。最も輸入本数が多かった平成18年と、その次に多かった平成24年に続いて3番目に多い年となり、1億3000万本の大台を超えた。平成27年は春先に好天が続いてパラソルの販売が好調となり、梅雨にもまとまった雨が降ったため雨傘もよく売れた。東日本では夏も暑くなって再びパラソルの売れ行きが伸びたことから、輸入も大きく増加した。
平成25年から始まったカンボジアからの輸入が、前年の823万6817本から平成27年は1049万1563本へと大きく伸びたことも特徴。全体に占める割合も約8%と微増した。
輸出は前年の52万7472本から32万2436本へとおよそ4割も減少。長傘の減少が大きく影響した。一方で、折りたたみ傘は8万本を超え、近年では最も多くなっている。軽量かつコンパクトな日本の折りたたみ傘は、海外でも人気が高まっており、今度も輸出に期待が持てそうだ。