2016年春夏新作洋傘速報

2016.01.06

今季注目の6つのトレンド

 今シーズンの洋傘の新作は3月頃から店頭に並び始めます。充実した機能性に加え、今季は例年以上にファッション性の高いアイテムが揃いました。アンブレラシーズンの紙面上では、椙山女学園大学で講師としてファッションのデザインやマーケティングを教える岡野隆康氏のトレンド解説とともに、注目の春夏の新作をひと足早く紹介します。

岡野 隆康氏
 
Trend 01
オンブレ ombrer
 オンブレとはフランス語で「陰影をつける」という意味で、色に段階的に濃淡をつけ、グラデーション(ぼかし効果)を出すこと。混沌とした不透明な時代を背景に、今季のファッションのキーワードとなった。グラデーションによる奥行きやファジー、カオスな雰囲気を表したリズム感のある明るいデザインが洋傘でも支持されそうだ。
HANAE MORI (真田商事 ¥6,480)
雨傘、UVカット、日本製、 ジャンプ耐風骨

Trend 02
デニム denim 
 旬の素材として注目されるデニム。いまの気分にぴたりとフィットする「my Denim」は、エイジレスな女性たちが注目してやまないキーアイテムです。カジュアルから脱却した、エレガンスな大人のためのブルーエッセンスとして、デニム生地を用いた洋傘が登場。洋傘も含めた全身デニムコーディネートが話題になりそう。 
BLAO (オーロラ ¥12,960)
UVカット、1級遮光、遮熱、雨対応

Trend 03
フリル  frill 
 女性の間で不動の人気を誇るフリルは、今季の新作洋傘でも大きなテーマに。洋服ではフラットなワンピースの袖口にフリルが付くなどアクセントとして効果的に使われるが、洋傘でも縁をフリルで飾り、エレガントと可愛らしさを両立させている。洋傘の場合、たたんだときにボリューム感が出るため、差さずに持ち歩く時もとてもお洒落。
CARVEN(ムーンバット ¥12,960)
雨傘

Trend 04
オムニバス omnibus 
 オムニバスとは、いくつかの独立したストーリーを集め、全体で1つの作品としたもので、映画や演劇、ドラマではお馴染みの表現手法。洋傘の世界でも、異なるテイストの柄を1つのモチーフに組み入れるオムニバスなデザインがトレンドだ。ビルと動物など遊び心のある絵柄は人気を集めそう。 
Manhattaner's(カネイ ¥10,800)
雨傘

Trend 05
オリンピック olympic games 
 2016年はリオデジャネイロで夏季五輪が開催される年。昨今はソフトなカラーがトレンドだが、五輪の年にはそうした流行とは異なる色が突然人気になることが多い。過去にもトレンドカラーとは無関係に、五輪の活気を受けて、チアフルな色目が出てきてヒットしたことが幾度かある。その意味から今季はビビッドカラーも注目だ。 
甲州織ドット柄 折りたたみ傘(柴田 ¥16,200)
雨傘

Trend 06
インバウンド inbound 
 訪日外国人旅行者数が「爆増」している。2020年の東京五輪年の目標だった「2000万人」も大幅に前倒して達成しそうだ。今後はアジアの旅行者より日本の文化やファッションを好む欧州の旅行者が増えていく可能性が高く、日本の伝統的なデザインの洋傘がインバウンド客向けに売れていくのはこれからが本番と言えそうだ。 
ほぐし織長傘(モンブランヤマグチ ¥37,800)
晴雨兼用傘

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