パリで最後の傘修理工
2014.03.01
パ リ で 最 後 の 傘 修 理 工
パ リ で 最 後 の 傘 修 理 工
米国の公共ラジオネットワーク「NPR」によると、パリには「街で最後の傘修理工」を名乗る職人がいる。パリ18区に「Pep’s Maison」という店を構えるThierry Milletさん(58歳)だ。仕事場には顧客からの預かり物である壊れた傘が山のようにあり、Milletさんの修理を待つ。何でも1年間に1万本もの傘を直すという働き者だ。昔、パリでは傘修理工は盛況だったが、急激に減り、Milletさんの店は珍しさから多くの旅行ガイドブックが取り上げるほどだ。
Milletさんが傘の修理を続ける理由は2つある。1 つ は 環 境 の た め 。フ ラ ン ス で は 毎 年 約 1 5 0 0 万 本の傘が捨てられているそうだ。もう1つは愛用 してきた持ち主の願いに応えるため。「それぞれ の傘に美しい想い出がある。私はそれらを復元す る義務を感じる」(Milletさん)。パリには親から 受け継いだ傘を大切に使う人たちもいる。その人 たちにとってMilletさんは最後の砦だ。
店ではフランス製のエレガントな傘も売っているという。もし、パリに行く機会があるなら、彼の小 さ な 店 を 訪 れ て み て は い か が ?( 参 照 : N P R )