ニューヨーク編

2012.02.29

レインブーツが流行する理由

 世界に誇る大都会ニューヨーク(NY)。
最近の雨の降り方、雨アイテムの使われ方はどうなのか。事情を現地駐在の日本人女性に聞いてみた。

 まず、降雨についてである。「東京に比べて降雨量は少ない。梅雨のような季節性の特徴もない。降り方は、霧雨、土砂降りなど色々です」。

 NYの月別の降雨量データを見ると、毎月100mm前後の雨が、年間を通じて平均的に降っている。東京が12月~2月が非常に少なく、6月、9月、10月が逆に極端に多くなるのとは対照的だ。

 雨への対応はどうか。「たいした雨でなければフードをかぶってしのぐ人も多い。ただし、スーツ姿のビジネスマンは傘を使います。折りたたみ傘が圧倒的に多い」と話す。傘はドラッグストアやキオスクなどで、様々なタイプを購入できるという。駐在する女性は、自動開閉式の折りたたみ傘を11ドル(約850円)で買ったそうだ。デパートに行くと、高級な長傘、折りたたみ傘も手に入る。

 一方で、雨が降り始めると、どこからともなく傘の売り子も登場するという。黒い折りたたみ傘を5ドル程度(約380円)で売る。だが、粗悪品ですぐに壊れる。そのせいか、風雨の翌日は、壊れた傘がゴミ箱に捨てられていたり、路上に放置されていたりするのを、見かけるという。

 では、現在NYではどんな雨アイテムが流行っているのか。それは何を隠そう、レインブーツだ。実はNYの道路は水はけが悪く、雨が降るとすぐに水溜りができる。そんな中、最近おしゃれなレインブーツが数多く出回るようになった。服装を気遣うNYの女性が、早速それに飛びついたわけだ。

 売れ筋は、ハンターやマークジェイコブスのレインブーツ。ただNYではさらにトレンドの先を行くような状況が生まれている。「少し前まで女性のブームでしたが、最近はおしゃれな白人の男性の間でもレインブーツは人気です」。

 いかにも流行の最先端を行くNYらしい。日本でも女性のレインブーツ人気が高まっているが、男性に波及するのも時間の問題かもしれない。

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