骨編

2011.01.01


Q:骨の素材にはどんなものがあるの?

A:鉄、グラスファイバー(GF)、カーボンファイバー(CF)、アルミニウムなどが主流だね。親骨は復元力が強い鉄を使うことが多く、7割を占めるよ。そのほかGFは約2割、CFは約1割。でも最近CFは航空機需要に取られて材料が手に入りづらい。そこでCF約4割、GF約6割の混合材を使うことも多いんだ。混合材はCFの使う量を減らせるし、風を受けたときのしなり過ぎも抑えられる。一方で、アルミは軽量なので、受骨や中棒によく使われるよ。

Q:1本の傘の骨の数は何本が主流?
A:8本が一番多いかな。最近人気の多間傘だと、最大で24本というのもある。逆に最小は4本のスクエア型のパラソル。大多数が偶数だけど、実は5本、7本といった奇数もあるよ。奇数本はデザイン面での変化やコスト抑制がメリットだね。なお、8本では充分な強度を保てるように、16本や24本よりも強い地金を使っているよ。

Q:骨の扱いで気をつけることは?
A:骨はサビに弱いので、使ったら陰干しが基本。また、最近は大判の傘が増えているので、すれ違う相手に傘の先が当たらないように注意が必要。そして開くときは骨の負担を減らすために2、3回軽く振って生地をほぐすこともコツ。「骨の注意は、サビ、先、開き」と覚えよう。

Q:最近の骨の傾向はどうなの?
A:軽量化が進んでいるよ。特に軽い折りたたみのミニ傘では全体で100g以下、骨だけだと50~60gというものもある。常時持ち歩く女性が増えているから、軽さは時代の流れなんだね。あとは圧倒的に頑丈な「超合金の骨」の開発なども進められている。将来の商品化に期待したいね。
(取材協力:株式会社小角)

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