遠鉄百貨店 向髙 綾子さん

2013.04.23

遠鉄百貨店 向髙 綾子さん
静岡県西部では唯一のデパートとなる遠鉄百貨店。本館2階にある婦人用品売場洋傘コーナーではコンパクトなスペースで、ブランド傘を中心に色とりどりのアイテムを展開しています。JR浜松駅前という好立地にあるため、平日も週末も数多くのお客様が訪れる売場。入社以来婦人洋品売場に配属され、洋傘の担当になって3年という向高(むこたか)綾子さんに、地元の事情に対応した独自のサービスなどを聞いてみました。


浜松特有の気候「遠州のからっ風」に合った商品を提案

Q.どのような売場ですか?遠鉄百貨店
A. 売場はコンパクトで、秋から冬にかけては長傘が100本、折りたたみ傘が150本程度並びます。春先以降が最も華やぐ季節で、1つ目のピークが5月半ばの「パラソルフェア」。約250本のパラソルを展開し、母の日を中心に活況となります。もう1つのピークが6月に開催する「レイニーフェア」。特設会場に雨傘やレイングッズを多数展開します。このレイニーフェアのときが雨傘、パラソル合わせて700本くらいの展開となり、最盛期となります。

Q.売れ筋の商品を教えてください。
A. 浜松は冬場に「遠州のからっ風」という強い季節風が発生します。ですから、地元のお客様には特に風に強い「耐風傘」が人気。平日の主な顧客である50代、60代の女性にオススメするとよく売れる傾向があります。あるいは、年配のミセスの方にはベージュの無地などベーシックなラインが売れ筋です。一方で、週末に多く見かけるようになるファミリー層の30代、40代の女性には少し可愛らしいデザインが人気です。ベーシックなものは既に持っていて、せっかくデパートで買うのだから、ポップでファッショナブルなデザインを求めたい。そういったニーズがあるように思えます。

Q.風が強いとなると、修理も多いのでは?遠鉄百貨店
A. そうですね。多いときは1日で5~6本を預かり、2日に1回のペースでメーカーに修理依頼の発送をすることもあります。冬場も需要はありますが、夏場も多くなりますね。夏場はパラソルの修理もあるので、どうしても数が増えます。




傘には人の気分を明るくする力がある

婦人用品売場洋傘コーナーに配属されて3年。以前まで傘は単なる雨を防ぐ道具だと思っていた向髙さんですが、売場で扱うようになり、お客様の様子を見て、傘の持つ別の力を実感するようになります。それは「傘は人の心を変えられる」ということです。
 

遠鉄百貨店
Q.洋傘の担当になって傘に対する認識が変わったそうですね。
A. はい。実際に傘を販売し、お気に入りの傘を見つけて喜ばれるお客様の様子を見るにつれて、傘には人の気分を明るくする力があるのだと実感しました。雨雲がたちこめるどんよりとした天気でも、好きな傘を開けば、心は晴れやかになる。お客様ご自身が使うにしても、プレゼントをするにしても喜ばれるファッションアイテムなのだと再認識しました。

Q.接客時もその認識は大切ですね。
A. 傘の持つ魅力、良さを知っていただこうと一生懸命説明するので、私のことを覚えてリピートしてくださるお客様も増えてきました。パラソルフェアなどで「昨年もあなたに選んでもらった、今年もぜひ」と言っていただくこともあり、非常に嬉しいですね。

Q.傘のディスプレイでも工夫されている点があるそうですね。遠鉄百貨店
A. 売場がコンパクトな分、ディスプレイで工夫して購買につながるようにしています。例えば長傘用のハンガー什器で3段ある場合は、遠くからでも見える上段には発色が良く、見栄えも美しい高級傘を陳列。中段には売れ筋のリーズナブルな傘を並べて手に取りやすくし、下段にはベーシックな色の紳士傘を陳列します。折りたたみ傘用の什器でも基本は同じです。




修理を減らすための「傘のしおり」

遠州のからっ風で修理要因が多い土地柄。少しでも故障につながるリスクを減らすために、遠鉄百貨店の売場ではお客様に傘をお渡しする際に、傘を長持ちさせるためのポイントをまとめた「傘のしおり」を配布しています。しおりの内容に沿って、その場でお客様にレクチャーすることもあるそうです。


遠鉄百貨店Q.売場では傘の使い方を丁寧に伝えているそうですね。
A. 雨傘を買っていただいたお客様には、「折りたたみ傘のたたみ方」や「傘の使い方」、「保管方法」などをまとめた「傘のしおり」を必ずお渡ししています。売場が混雑していないときは、折りたたみ傘のたたみ方を、実際に私がお手本を見せて直接レクチャーさせていただくこともあります。同じようにパラソルのケアの方法をまとめた小冊子も配布しています。


Q.お客様は喜ばれるのでは?京成百貨店
A. いわば傘の「取扱説明書」なので、困った時も自宅で確認することができ、お客様には非常に好評です。正しい使い方をお伝えできるので、故障につながるようなリスクも事前にある程度は防げているのではないかと思っています。


Q.アンブレラ・マスターの資格も説明の際には有効ですね。
A. 専門的な知識が身に付いたことにより、スムーズに説明できるようになりました。さらに、他の販売員からも「傘のことは向髙に聞けばわかる」と頼りにされるようになりました。また、資格取得者に授与されるアンブレラ・マスターの盾をレジなどに置くことで、売場に対するお客様からの信頼感も得られます。こうしてお客様からも、販売員からも安心し、信頼されるようになったことは大きなメリットだと考えています。



アナタにとって傘販売のプロフェッショナルとは?

お客様に一番似合う傘を選ぶことができ、さらにしっかりと使い方、アフターケアを説明できる販売員
(向髙さん)

当店イチオシの傘
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店舗紹介

遠鉄百貨店

住所:静岡県浜松市中区砂山町320-2
TEL:053-457-0001(代表)
アクセス:JR浜松駅下車 徒歩1分
ホームページ:http://www.endepa.com/
概要:1988年にオープン。髙島屋を中心とした「ハイランドグループ」に加盟。2011年に新館がオープンし、静岡県内最大の売場面積の百貨店に。本館2階にある婦人用品売場洋傘コーナーにはブランド傘や機能性の高い傘を求め、ミセス、ファミリー層など多くの女性客が訪れる。
 


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※記事の内容は2013年3月現在のものです。

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