大丸神戸店 諸石智子さん
2012.03.29
Q.売り場を紹介してください。
A. 婦人傘8割、紳士傘2割の構成で、全体本数は冬場で500本強、春夏の最盛期で約800本を展開し、主にブランド傘を扱っています。売れ筋は、フリルを飾った傘、赤やピンクの傘など、女性らしいデザイン。若い女性だけでなく、ミセスの方にも人気です。神戸のお客様は年齢に関係なく非常におしゃれ。小物であれば、若い女性が使うようなデザインやカラーも取り入れます。ファッションに年齢は関係ないですね。
Q.どのようなお客様が多いですか?
A. 神戸は母娘で買物する方が多い街です。傘売場にも、まるで友だち同士のように仲良く来店されます。だいたいお嬢様が20代半ばくらいで、お母様は若くてキレイ。姉妹に見えることもあります。若い女性は、東京や大阪では1人暮らしが多いようですが、神戸は逆に同居しているケースが多い。だから、母娘の仲が良く、買物も一緒にするのでしょう。母娘購買では、1万円台の傘が人気ですね。同じデザインを色違いで買われたりして、取り替えっこして、使われているようです。
Q.母娘購買の売れ筋は?
A. 手元やネームバンドの装飾に凝ったものがよく売れます。差したときだけでなく、閉じて持ち歩くときも、エレガントに見えることがポイントです。皆さん、閉じて手にかけてキレイに見えるかどうかを鏡でチェックされています。
Q.女性グループでの買物も多いそうですね。
A. 皆さん本当にゆっくりと買物されます。大丸神戸店では、本館以外の旧居留地のビルなどに約70店舗のテナントが入居し、散歩がてら買物が楽しめます。最初に傘を見て、「いろいろ回ってからまた来る」と言って、しばらくしてから再来店されるお客様も多いです。その場では購入を決めず、「お昼を食べてからまた来る」というお客様もいらっしゃいます。
Q.女性同士で仲良く購入される方も多いとか。
A. ミセスのお客様で、ご友人に「これとこれ、どっちがいい?」などと相談する方も多いですね。神戸の女性は目が肥えていらっしゃるので、皆さん、ご友人のアドバイスを頼りにされているようです。自分をよく知るご友人に選んでもらう方が安心なのでしょう。
Q.アンブレラ・マスターの資格は役立っていますか?
A. 店頭では、アンブレラ・マスターのバッチを付けています。気付かれるお客様もいて、安心感を与えられるツールの一つになっていると思います。また傘にトラブルがあったり、修理を受けたりする際も、知識を得たことで、自信を持って対応できるようになりました。
優しい色合いのピンクは幅広い年齢層で売れ筋。フリルも若い世代からミセスまで人気となっている。
お客様との会話は私たちにとっても楽しいひとときです。旅行に行くというのであれば、どちらに行くのかと聞き、軽量の折りたたみ傘を薦める。少しの間ですが、お客様と直接コミュニケーションできることが、この仕事の醍醐味だと考えています。
購入されたお客様には、取り扱いからアフターサービスまで説明いたします。神戸のお客様は、トレンドに左右されず、気に入ったものを何年も愛用される方が多いので、長年使えるように、この説明には、どの販売員も力を入れていますね。
私自身も、平成3年の入社以来傘を買い続け、ブランド物を中心に12本ほど持っています。華やかなデザインが好きですね。新作で気に入ったものがあれば迷わず買います。
また、私を含め、大丸神戸店の傘売場の販売員は、台風などで風が強いときには、傘をたたみ守るように小脇に抱え、ずぶ濡れになって走ります(笑)。それだけ大切にしているので、入社当時に買った傘が今も現役。これからも一本一本を大事に使っていこうと思います。
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※記事の内容は2012年3月現在のものです。
神戸の中心街である旧外国人居留地の北西角に、大丸神戸店は位置します。本館に加え、旧居留地一帯の歴史的な建造物などを利用し、多彩なブランドの路面店を展開。街並を散策しながら、ショッピングができるようになっています。本館1階の洋傘売場にも、ゆっくりと買物を楽しむ母娘や女性のグループが数多く訪れるようです。
Q.売り場を紹介してください。
A. 婦人傘8割、紳士傘2割の構成で、全体本数は冬場で500本強、春夏の最盛期で約800本を展開し、主にブランド傘を扱っています。売れ筋は、フリルを飾った傘、赤やピンクの傘など、女性らしいデザイン。若い女性だけでなく、ミセスの方にも人気です。神戸のお客様は年齢に関係なく非常におしゃれ。小物であれば、若い女性が使うようなデザインやカラーも取り入れます。ファッションに年齢は関係ないですね。
Q.どのようなお客様が多いですか?
A. 神戸は母娘で買物する方が多い街です。傘売場にも、まるで友だち同士のように仲良く来店されます。だいたいお嬢様が20代半ばくらいで、お母様は若くてキレイ。姉妹に見えることもあります。若い女性は、東京や大阪では1人暮らしが多いようですが、神戸は逆に同居しているケースが多い。だから、母娘の仲が良く、買物も一緒にするのでしょう。母娘購買では、1万円台の傘が人気ですね。同じデザインを色違いで買われたりして、取り替えっこして、使われているようです。
Q.母娘購買の売れ筋は?
A. 手元やネームバンドの装飾に凝ったものがよく売れます。差したときだけでなく、閉じて持ち歩くときも、エレガントに見えることがポイントです。皆さん、閉じて手にかけてキレイに見えるかどうかを鏡でチェックされています。
Q.女性グループでの買物も多いそうですね。
A. 皆さん本当にゆっくりと買物されます。大丸神戸店では、本館以外の旧居留地のビルなどに約70店舗のテナントが入居し、散歩がてら買物が楽しめます。最初に傘を見て、「いろいろ回ってからまた来る」と言って、しばらくしてから再来店されるお客様も多いです。その場では購入を決めず、「お昼を食べてからまた来る」というお客様もいらっしゃいます。
Q.女性同士で仲良く購入される方も多いとか。
A. ミセスのお客様で、ご友人に「これとこれ、どっちがいい?」などと相談する方も多いですね。神戸の女性は目が肥えていらっしゃるので、皆さん、ご友人のアドバイスを頼りにされているようです。自分をよく知るご友人に選んでもらう方が安心なのでしょう。
Q.アンブレラ・マスターの資格は役立っていますか?
A. 店頭では、アンブレラ・マスターのバッチを付けています。気付かれるお客様もいて、安心感を与えられるツールの一つになっていると思います。また傘にトラブルがあったり、修理を受けたりする際も、知識を得たことで、自信を持って対応できるようになりました。
当店で人気の傘
優しい色合いのピンクは幅広い年齢層で売れ筋。フリルも若い世代からミセスまで人気となっている。
アンブレラマスター傘への思い
ファッションスタイルを把握する
神戸のお客様は、皆さん自分のファッションスタイルを持っていらっしゃいます。色々な傘を広げて見ていただいても、最終的には、そのスタイルに合ったものを選ばれることが多い。だから、お客様の服装を見て、洋服の好みなどをお話して、その方のスタイルをいち早く把握することがポイント。その上で提案させていただくと、購買につながることが多いと思います。お客様との会話は私たちにとっても楽しいひとときです。旅行に行くというのであれば、どちらに行くのかと聞き、軽量の折りたたみ傘を薦める。少しの間ですが、お客様と直接コミュニケーションできることが、この仕事の醍醐味だと考えています。
購入されたお客様には、取り扱いからアフターサービスまで説明いたします。神戸のお客様は、トレンドに左右されず、気に入ったものを何年も愛用される方が多いので、長年使えるように、この説明には、どの販売員も力を入れていますね。
ずぶ濡れになって傘を守る
雨の日に神戸の街を歩くと気付くことがあります。それは、若い女性もミセスの方も、しっかりとしたおしゃれな傘を使っている方が多いことです。実際に、突然の雨でも、コンビニなどではなく、デパートで傘を購入する女性は多いようです。大丸神戸店の傘売場にも多くの女性が駆け込まれ、傘を買っていかれます。ですから、神戸のおしゃれな女性は、雨の日でも上から下まで隙がない。バッグも傘も常に相応のものを身に付けられています。私自身も、平成3年の入社以来傘を買い続け、ブランド物を中心に12本ほど持っています。華やかなデザインが好きですね。新作で気に入ったものがあれば迷わず買います。
また、私を含め、大丸神戸店の傘売場の販売員は、台風などで風が強いときには、傘をたたみ守るように小脇に抱え、ずぶ濡れになって走ります(笑)。それだけ大切にしているので、入社当時に買った傘が今も現役。これからも一本一本を大事に使っていこうと思います。
店舗紹介
大丸神戸店
住所:神戸市中央区明石町40
TEL:078-331-8121(代表)
アクセス:地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前」駅直結
ホームページ:http://www.daimaru.co.jp/kobe/
概要:大丸神戸店は、1927年開店。別館の旧居留地38番館はウィリアム・メリル・ヴォーリズ設計事務所による旧ナショナル・シティバンク神戸支店の建物を使用。本館は阪神淡路大震災で被災し解体されたが、1997年に復興グランドオープンを果たした。
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※記事の内容は2012年3月現在のものです。