リトアニア編

2017.03.15
国名の意味は”雨の国”
折りたたみ傘が多数派


バルト海に面するバルト三国の中では最も南に位置するリトアニア共和国は、人口約285万人の小国だ。良質なリネンの産地として知られ、日本への輸出もリネンを使ったテーブルクロスやカーテン、衣類など繊維製品が大半を占める。
 リトアニアと日本の関連でよく語られるのが、第二次世界大戦下に当時の首都マナウスの領事館に赴任していた杉原千畝の「命のビザ」の話だ。ナチスの迫害を恐れ、周辺から逃れてきたユダヤ人に、杉原は外務省の命令に反して大量の通過ビザを発給し、約6000人の避難民が第三国に渡るのを助けたと伝えられている。杉原は今もユダヤ人の間では「正義の人」と称えられ、イスラエルのネタニヤ市には「チウネ・スギハラ通り」と命名された通りがあるほどだ。
 実は、国名のリトアニア語表記「Lietuva」の最初の4文字「Liet」は「雨」を意味し、通称「雨の国」とも言われる。実際はと言えば、首都ヴィリニュスの降雨量は年間687.6mmで、東京の半分以下。しかし、突発的に豪雨になることがあり、それが雨の国を印象付けているのかもしれない。「リトアニア人は長傘より折りたたみ傘を持っている人が多数派。ビニール傘は一切見ない」と、リトアニア政府観光局のスタッフは話す。突然の強い雨に備えて、折りたたみ傘をバッグに入れて携行する人が多いようだ。
 冬は11月~3月と長く、12月~2月は平均最高気温でも氷点下を記録するほど寒い。雪もよく降るそうだが、傘は使うのか?「傘を差さずにフードなどをかぶって歩く人が大半。サラサラのパウダースノーだから気にならないのだろう。北海道の人も冬は雪が降っても傘を差さないというがそれと同じ」(前出のスタッフ)。
 過去に本稿で紹介したノルウェーでも折りたたみ傘の利用者が多かった。リトアニアはノルウェーと同じ「北欧」に分類されることもある。欧州の北部では似たような傾向があるのかも。

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