丸栄 婦人雑貨・靴売場 洋傘売場販売員 松永 英里さん

2016.06.06

フレンドリーで心が和む売場 大切に使いたい想いに応える

1615年に創業した「十一屋呉服店」を母体に、1943年、名古屋に誕生した老舗百貨店「丸栄」。2階と3階に展開する若い女性向けのファッションフロアが支持され、2016年3月にはインバウンド客の取り込みに向け、東京や大阪で売上げを伸ばす大型免税店も新規オープンしています。新たな客層の流入が期待できる中、1階に展開する洋傘売場で販売を担当する、アンブレラ・マスターの松永英里さんに話をうかがいました。


どんな売場ですか?

■インバウンド客が軽量傘をまとめ買い

松永さん:雨傘は長傘、折りたたみ傘を合わせて常時300本展開しています。加えて、長傘と折りたたみ傘のセール品も専用の什器とワゴンに常に用意し、急な雨の時は前面に出して、急いでいるお客様がすぐに手に取れるように対応しています。また、秋冬の時期も、日傘の機能を持つアイテムを一定数取り揃えています。秋冬でも陽射しが強い日があり、気にされるお客様から「日傘はないの?」と言われることがあるからです。そんな時は、本格的な雨に対応し、遮光、遮熱、UVカット機能も付いた「雨晴兼用傘」を提案します。

―― お客様ごとの異なるニーズにきめ細かく対応しているようですね。他に最近目立った動きはありますか?
松永さん:ここ数年は外国人旅行客が増えています。特に中国からの旅行客が洋傘売場に立ち寄られるケースが目立ちます。軽量の折りたたみ傘が珍しいようで、5本、6本とまとめて買って行かれる方もいらっしゃいます。きれいな花柄の傘も人気ですね。

―― 少し前までは団体客が宝石や時計、家電製品などを「爆買い」することが話題になりましたが、今は個人客が増え、購入する商品も日用品にシフトしていると言われています。
松永さん:お土産にもなる日用品で、日本の技術や高機能を象徴する、打ってつけの商品が傘なのではないでしょうか。今年(2016年)3月には1階と7階に大型免税店もオープンし、インバウンドのお客様の増加が期待できます。品質の良い傘が日本のお土産として定着すると嬉しいですね。毎年5月~6月にかけては晴雨兼用パラソルも300~400本展開します。遮光・遮熱など機能性の高いパラソルも手に取っていただきたいです。

どんな接客が受けられますか?

話を楽しみながら傘を提案

松永さん:とにかくフレンドリーで、心が和むような売場です。客層は50代~70代の女性がメインですが、皆さん午前中に来られて、私たち販売員と世間話をしながら、和気あいあいと過ごされます。会話の中で「今度旅行するのよね」と聞けば、「であれば、軽くてコンパクトな折りたたみ傘を持って行かれてはいかがですか」と、さりげなく薦めます。売場に立ち寄りやすく、ゆっくり話をしながら、お客様の目的にあった商品を紹介する。そんな感じです(笑)

―― 皆さん、売場に来て松永さんと話すのが楽しみのようですね。
松永さん:毎日のように来てくださる方もいます。目が合った瞬間に手を振って、駆け寄って。午前中に商品を提案すると「少し考えてみる」と言って一度はその場を去り、昼食を取ってからまた来られて、「やっぱり買う」といっていただけることもあります。一日何度も来ていただいて、本当に有難いことです。私はそんなお客様とお話しできる接客という仕事が大好きです。

―― 60代以上の女性に売れ筋の傘は?
松永さん:婦人用長傘だと60cmのサイズでは少し大きいと感じられる方もいます。小柄な方は傘が大きいと風で煽られやすく、その点を気にされます。少し小さめの57cmの傘を薦めると、気に入っていただける場合が多いです。また、色ではピンクやえんじ色、デザインは無地より花柄の方が売れ行きは良いようです。表が無地、裏が花柄の傘もよく売れます。明るい色、柄物が好きなのは、名古屋の女性が華やかな装いを好まれることと関係していると思います。

―― 若い女性は来店しますか?
松永さん:2階、3階に若い女性向けのファッションブランドの店が多く、それらの店に行ったついでに、1階の洋傘売場に立ち寄っていただけることがあります。若い女性にはフリルが付いた傘、深張りの傘などが人気ですね。装飾やフォルムに特徴がある商品の方が、名古屋の若い女性の支持を得やすいと思います。また、男性用の傘もあり、お洒落に敏感なお客様もよく来店されます。

 

アンブレラ・マスターから購入するメリットは?

一人ひとりの想いに応え、傘を直す

松永さん:傘を使う時、あるいは使った後にどのように扱えばいいか、丁寧に説明するように心がけています。せっかく買った良い傘を、良い状態でずっと使っていただきたいという想いがあるからです。例えば、生乾きのまましまわず、必ず陰干しするなどのポイントをお伝えします。扱い方の一環として、折りたたみ傘をきれいにたたむ方法も伝授しますよ。皆さん苦手とされているようなので、まずは私たちがたたむ様子を見せて、その後にお客様にも実践していただきます。こうした傘の扱い方のコツを知ることができるのがお客様にとってのメリットではないでしょうか。

―― 売場では修理にも対応されているようですね。
松永さん:10年以上前の商品の修理を依頼されることもあります。けれど、よく見ると生地の痛みは少ない場合が多い。大切に使っていただいていることがわかり、そんな時は嬉しくなります。思い切っていいものを買われたのかもしれないですし、誰かからのプレゼントかもしれません。大切に使う裏には、一人ひとりの想いが詰まっています。私たちはできるだけ修理に対応することによって、その想いに応えたいと思っています。
 
―― アンブレラ・マスターの検定試験で学んだことは役立っていますか?
松永さん:部品の名称や役割、傘の構造を詳しく知ることができたのが大きな収穫です。骨が折れたり、曲がったりして修理に持ってこられたお客様にも、なぜその骨が曲がってしまったのか、どうすれば壊れにくくなるのかなどを、それらの知識を元に正確に伝えられるようになりました。今後も傘のことについてお客様にわかりやすく説明し、長く使っていただくためのお手伝いができればと考えております。

アナタにとって傘販売のプロフェッショナルとは?

この売場に来て良かった、また来たいなと思っていただけることがプロフェッショナルの条件。良い接客をすれば必ず戻ってきていただけると信じ、これからも大好きな接客を続けていきたいと思います。(松永さん)

   

店舗紹介

丸栄

住所:名古屋市中区栄三丁目3-1
TEL:052-264-1211(代表)
アクセス:地下鉄東山線・
名城線「栄駅」下車地下街直結


※記事の内容は2016年4月現在のものです。

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