京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店 伊藤 由美さん

2013.05.22

京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店 伊藤 由美さん
東京西部の郊外にあり、京王線の主要駅のひとつである聖蹟桜ヶ丘駅。駅に直結するショッピングセンター内にある京王百貨店2階に洋傘コーナーは展開されています。来店客のほとんどは地元多摩市の在住者。近隣の八王子市や府中市、三鷹市、稲城市からも電車やマイカーで訪れます。迎えてくれるのは2012年秋にアンブレラ・マスターの資格を取得した伊藤由美さん。お客様の特徴やご自身の接客方法などをうかがいました。


顧客の中心はシニア層

Q.お店の特徴を教えてください。京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店
A. 秋から冬にかけては長傘約100本、折りたたみ傘約200本を展開しています。紳士傘が3割とやや多めです。3月から雨傘、4月から晴雨兼用パラソルの新作が入荷し始め、長傘約50本、折りたたみ傘約100本が追加で陳列されます。

Q.最盛期は?
A. 6月初旬に開催されるレインフェアの頃です。2階エスカレーター付近のフリースペースを活用し、約500本の雨傘のほか、レインコート、レインブーツなども大々的に展開します。2012年にはサイクルコートやサドルカバー、かご用カバーなども販売し、売行き好調でした。同時期に晴雨兼用パラソルも300本くらい陳列されるので、洋傘コーナーは一年を通じて最も華やかになります。

Q.メインの顧客層は?
A. 60歳以上のシニア層が中心。ほとんどが地元のお客様です。平日はお一人やお友達と来店されます。週末にはご主人様と来られて、ご自分のものとご主人様のものを購入されるケースもよくあります。また、最近の売れ筋は折りたたみ傘をたたんだ状態でも、伸ばした状態でも入れることができる「長短袋付きミニ傘」。三つ折の折りたたみ傘をたたむことが面倒だったり、うまくできなかったりする方が多いようで、重宝すると人気です。




人と違うことがお洒落

地元の百貨店を親しみ、気軽に立ち寄るシニアのお客様を、伊藤さんは笑顔で迎え、優しく応対します。軽量傘、ジャンプ傘など機能を重視する傾向がある中、伊藤さんはさりげなく傘のお洒落の楽しみ方を伝えます。
 

京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店
Q.シニアのお客様が多い中、どのように接客されていますか?
A. 私は赤やピンクなど明るい色の傘を薦めています。車のドライバーからの視認性が良くなって安全ですし、赤やピンクの傘を差すと、お客様ご本人の気持ちも明るくなると思うからです。

Q.実際に明るい色の傘の売行きは?
A. 非常によく売れます。ただ、お客様も最初は黒や紺など無難な色を求める傾向があります。私が赤やピンクの傘を薦めても、周りにそういった色の傘を差しているお友達がいないから恥ずかしいと言われます。でも、私は「人と違うのは恥ずかしいことではなく、それがお洒落なんですよ」とお伝えしています。納得して、買っていただけることは多いですよ。

Q.当たり前の話ですが、女性のお洒落をしたい気持ちに年齢は関係ないのですね。何かエピソードはありますか?京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店
A. 以前、鮮やかなピンク色のミニ傘を手に取られている80歳代の女性がいらして、ご覧になっている理由を尋ねると、「色がキレイだから」と。「でも、私は普段は黒や紺の傘を使っているし、友だちに何か言われそう……」と心配されていたので、人と違うことがお洒落だとお伝えして、お友達に自慢してみてくださいというと、最終的にそのピンクのミニ傘をご購入いただきました。

Q.ご友人の評判はどうだったのか気になるところですね。
A. それが、何日かしてその方がお友だちと再来店。「あなたが薦めてくれた傘の評判が良くて、友だちも紹介したくなり、連れてきました」と、言っていただけたのです。嬉しかったですね。傘は洋服と同じで、お洒落を楽しめるアイテムなのだと、改めて実感しました。




傘の楽しみ方を伝える

入社以来、長らく化粧品売場を担当し、婦人服売場を経て、2011年秋から婦人洋品売場洋傘コーナーの担当になった伊藤さん。お客様に傘に関する正しい知識や情報を伝えるため、2012年秋にアンブレラ・マスターの資格を取得しました。資格は接客で早速役立っているようです。


京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店Q.アンブレラ・マスターの資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
A. 2011年秋に洋傘コーナーの担当になったのですが、お客様から聞かれそうな情報を調べようとしても、その手段がありませんでした。そこで、しっかりした知識を身に付けようと思って受講し、試験を受けました。


Q.資格を取得してメリットはありましたか?
A. 私にとってはメリットばかりでした。傘が約50個のパーツでできていること、手作りであることのほか、各部位の名称、種類、組み立て方なども知ることができました。その知識は日々の接客で活きています。購入されたお客様に傘をお渡しする際も、「傘は50個ほどのパーツによって手作りで作られているデリケートな商品ですので、お取り扱いにはお気を付け下さい」と、必ずお伝えしています。この一言が、傘を大切に長く使っていただくことにつながればと思っています。


Q.アンブレラ・マスターのバッジは付けていますか?
A. いつも制服に付けています。お客様に「それは何のバッジ?」と聞かれることが多く、そのたびに自分が、傘の知識を修得したアンブレラ・マスターであり、傘の専門家であることをお伝えしています。「格好いい」と言われることもあり(笑)、嬉しく思います。

Q.洋傘コーナーの担当になって、傘に対する認識は変わりましたか?京成百貨店
A. 傘が自分の子どものように可愛く思えてきて(笑)。新作が出るたびに購入するようになりました。自宅には雨傘10本、晴雨兼用パラソル2本があります。ほとんどが洋傘売場の担当になってから買ったものです。その日の気分に応じて使い分けていますね。お客様にも、自分が使ってわかった傘のお洒落、楽しみ方などを、お伝えしていこうと思います。



アナタにとって傘販売のプロフェッショナルとは?

お客様のため、お店のため、自分のために、いつも上を目指し、常に勉強し続けている人
(伊藤さん)

当店イチオシの傘
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店舗紹介

京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店

住所:東京都多摩市関戸1-10-1
TEL:042-337-2111
アクセス:京王線聖蹟桜ヶ丘駅直結
ホームページ:http://www.keionet.com/
概要:1986年、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター内に開業。地域密着路線を掲げ、平日、休日ともに地元客を中心に賑う。なお、同ショッピングセンターでは2階~3階のファッション専門店街を2013年3月にリニューアル。洋傘コーナーのある京王百貨店2階のすぐ隣のフロアでもあるため、新たな顧客層の流入も期待される。
 


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※記事の内容は2013年4月現在のものです。

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