シンガポール編

2005.08.05

発達した地下道が傘代わり・女性の日傘は常識化


面積が682平方キロという東京23区と同規模の小国・シンガポールには、毎年多くの日本人が訪問。昨年はその数が約60万人にも上った。
さて、そうした日本人に人気のシンガポールの気候は「熱帯モンスーン」。いかにも暑そうな分類だ。実際気温は極めて高く、しかも日本の梅雨時のようにむすという、不快度満点の天候が一年を通して続く。
「だから、シンガポールでは、日中、酷暑の屋外に出ないで済むように地下道が発達している。冷房も完備されているので、ほとんどの人は目的地に向かう際には地下道を利用している」と、シンガポール政府観光局のスタッフは話す。雨季のときに頻繁に見舞われるスコールを回避するためにも、地下道は有効的に使われているそうだ。
しかし、もちろん全ての目的地に地下道が通じているわけではなく、外に出なければならないこともある。そうしたとき雨天の場合はどうするか。「もちろん日本人と同様に普通に傘は差す」(同スタッフ)と。多民族国家とはいえ中国系が約8割も占めるシンガポールでは、中国がそうであるように雨傘は文化としてしっかり根付いている。
「ただ、ここ数年、晴れた日に日傘を差す現地の女性も目立つようになってきた。日焼けを気にする女性が増えてきたのでは」(同スタッフ)。中国では自慢の美白を保つために日傘を差すのは常識化しているが、シンガポールでも事情は同じようだ。

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